ミラ・ジョヴォヴィッチ主演 映画『バイオハザード IV アフターライフ』 感想

正直な話、見る前からなんとなくクソ映画だということは分かっていた。プロットにも、クライマックスにも、演技にさえも全く期待していなかった。ただ3Dは素晴らしかったし、マトリックスさながらのウェスカーの演出は悪くなかった。

3Dで映画を見た不幸な方はわかると思うが、さながら遊園地のアトラクションのような作品だ。

ミラ・ジョヴォヴィッチは好きだが、バイオハザードの彼女は残念ながらそうでもない。ただそんなことどうでもよくなるくらいにストーリーも演出も酷く、不要なシーンも多かったし、こじつけのような展開も目立った。

特に酷かったのは決定的なプロットの欠如だ。B級映画は好きだが、クソ真面目に飾りたてたこの映画は、B級として見ても非常に中途半端だったように思える。アクションシーンも押しつけがましく、取ってつけたようなスローモーションの繰り返しで、演出も含めてとにかく退屈な96分間だった。

ゲームのバイオハザードもかなりプレイしてきたし、映画も1作目から見てきたが、今作は今までで最悪の出来だ。前回も相当ひどかったが、それを上回るクソ映画だ。

例え地上波で放送していても見る価値はないだろう。5作目を撮るなら、監督のポールアンダーソンはクビにしたほうがいい。


作品情報

監督     ポール・W・S・アンダーソン
脚本     ポール・W・S・アンダーソン
製作     ポール・W・S・アンダーソン、ジェレミー・ボルト、ドン・カーモディ、ベルント・アイヒンガー、サミュエル・ハディダ、ロバート・クルツァー
製作総指揮     ヴィクター・ハディダ、マーティン・モスコウィック
出演者     ミラ・ジョヴォヴィッチ、アリ・ラーター、ウェントワース・ミラー
音楽     トムアンドアンディ
撮影     グレン・マクファーソン
編集     ニーヴン・ハウィー
製作会社     コンスタンティン・フィルム
公開     2010年9月10日
上映時間     97分
製作費     $60,000,000
興行収入     $296,221,663

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