『ベン・ハー』と1959年 第32回アカデミー賞 第17回ゴールデングローブ賞

ベン・ハー

公開：1959年
製作会社：MGM
監督：ウィリアム・ワイラー
出演：チャールストン・ヘストン
上映時間：212分
興行収入：7400万ドル

アカデミー賞11部門受賞、今なお破られることのない不動の記録を持つ名作『ベン・ハー』。キリスト誕生と同時期を生きたエルサレムの民ベン・ハーの物語。
212分の大作で、全米公開後瞬く間にヒットとなり、全世界でも同様に成功。当時、倒産寸前だったMGMを一気に立て直すことが出来た。


あらすじ

1世紀初頭、まだユダヤがローマ帝国の支配下にあった頃、ユダヤの都であるエルサレムにローマ駐屯軍の新将校が着任した。ベン・ハー（チャールトン・ヘストン）の幼馴染であるメッサーラ（スティーヴン・ボイ ド）である。

メッサーラは立身出世主義者となっており、ベン・ハー と今は相いれなかった。ある事件からベン・ハーの一家がローマへの反逆罪に問われた時、メッサーラは無罪の口添えをこわれたが拒否した。

ベン・ ハーの母と妹は地下牢に入れられ、ベン・ハー自身は奴隷としてローマ軍船へ送られた。途中、砂漠で渇に倒れようとした時、飲み水を恵んでくれた人があった。ベン・ハーはこの人を忘れなかった。

ローマ艦隊が海賊船団と戦った際、ベン・ハーは司令官アリアスの命を救った。彼はその養子に迎えられたが、ユダヤの地に帰った。そこでハー家の財宝を守っていたサイモニデスとその娘エスター（ハイヤ・ハラリート）にめぐり合った。

エスターは、ライの谷へ送られていく ベン・ハーの母と妹に出会っていたが、彼女らの願いで2人は地下牢で死んだと告げた。ベン・ハーは2人の仇を討つことを誓い、大戦車競争に出場しメッサーラを破った。

重傷を負ったメッサーラは、母と妹はライの谷にいるとベン・ハーに言った。早速彼は母と妹を迎えた。途中、十字架を負って刑場に向かうキリストを見送った。それは砂漠で水を恵んでくれた人だった。ベン・ハーが1杯の水を捧げると、その行列を見守った母と妹に、病が癒える奇跡が起こるのだった。


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第32回アカデミー賞
作品賞 『ベン・ハー』 監督:ウィリアム・ワイラー
監督賞 ウィリアム・ワイラー
主演男優賞 チャールトン・ヘストン 『ベン・ハー』
主演女優賞 シモーヌ・シニョレ 『年上の女』
助演男優賞 ヒュー・グリフィス 『ベン・ハー』
助演女優賞 シェリー・ウィンタース 『アンネの日記』


第17回ゴールデングローブ賞

作品賞（ドラマ） 『ベン・ハー』
作品賞（ミュージカル・コメディ） 『お熱いのがお好き』
監督賞 ウィリアム・ワイラー
主演男優賞（ドラマ） アンソニー・フランシオサ
主演女優賞（ドラマ） エリザベス・テイラー
主演男優賞（ミュージカル・コメディ） ジャック・レモン
主演女優賞（ミュージカル・コメディ） マリリン・モンロー