ウィル・スミス主演 アイ・アム・レジェンド 2007年12月公開

アイ・アム・レジェンド 原題:I Am Legend

2007年の末に公開された、ウィル・スミス主演のゾンビ映画。監督はコンスタンティンのフランシス・ローレンス。エンディングが複数あることでも話題の映画ですが、ネタバレになってしまうのでページの最後でご紹介します。



あらすじ

2009年アメリカ、とある科学者が、はしかウィルスを元にガンの治療薬を開発した。治療薬は1万9人のガン患者に試験投与され、人々のガンは完治したかに見えた。だがその後、投与された1万9人のうち5,000人から狂犬病のような症状が出始め、治療薬のウィルスが人間を豹変させるウィルスであるクルピンウィルスに突然変異していることがわかった。

感染した人間は、全身の体毛と太陽光への耐性を失い、凶暴化して常人を遥かに上回る身体能力を得て、他の人間を襲って捕食する“ダーク・シーカー”に変貌してしまった。

ニューヨークがウィルスの感染源となったことで、大統領はニューヨークを封鎖したが、ウィルスは空気感染によって世界中へと拡散していった。

それから3年後の2012年ニューヨーク、元陸軍中佐の科学者ロバート・ネビルは、たった一人生き残り、シェパードの愛犬サムだけを家族として、動物園から逃げ出したインパラを狩り、公園でトウモロコシを収穫する生活を送り、生存者を捜し求めてメッセージを発信し続けていた。

ネビルは自宅の地下研究室でウィルスの研究を行っており、ダーク・シーカーとなった人間を元に戻す血清を開発するため、マウスや生け捕りにしたダーク・シーカーで実験を繰り返していた。

血清の開発が進んできたある日、実験のためダーク・シーカーの群れから1人の女性を生け捕りにしたことで、ネビルは群れを率いるダーク・シーカーのボスから狙われるようになり、彼の運命は大きく動きはじめる。
 

作品情報

監督     フランシス・ローレンス
脚本     マーク・プロトセヴィッチ、アキヴァ・ゴールズマン
原作     リチャード・マシスン 『地球最後の男』
製作     アキヴァ・ゴールズマン、デヴィッド・ハイマン、ジェームズ・ラシター、ニール・H・モリッツ、アーウィン・ストッフ
製作総指揮     マイケル・タドロス、アーウィン・ストフ、デイナ・ゴールドバーグ、ブルース・バーマン
出演者     ウィル・スミス、サリー・リチャードソン、アリシー・ブラガ、ダッシュ・ミホク、チャーリー・ターハーン
音楽     ジェームズ・ニュートン・ハワード
配給     ワーナー・ブラザーズ
公開  2007年12月14日
上映時間     100分
興行収入 $585,349,010(600億円)



エンディング

劇場で上映されたエンディングは、ネビルがアナに血清を託し、自分の命と引き換えに人類を救うという結末です。

非公開版はというと、シーカーたちが地下室まで襲ってくるところは一緒ですが、生け捕りにした女性をダーク・シーカーに戻してやり、リーダーに返し、彼らは去っていく、という結末だったそうです。

ネビルは最後まで生きており、アナと娘を連れて生存者を探しに行く、というラストにつながります。これは、ダーク・シーカーたちにも知性や仲間意識があり、ダーク・シーカー=悪であり殲滅すべきとのネビルの観念を打ち砕くシナリオとなっています。

勧善懲悪ではなく、お互いの正義を描く結末だったようですが、アメリカではあまり受けなかったようですね。

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