映画『ロッキー』と1976年第49回アカデミー賞

ロッキー

公開:1976年11月
監督:ジョン・G・アビルドセン
脚本:シルヴェスター・スタローン
出演:シルヴェスター・スタローン、タリア・シャイア
音楽:ビル・コンティ
上映時間:119分
興行収入:1億1千7百万ドル


あらすじ

舞台はフィラデルフィア、サウスサイドのスラム。賞金稼ぎのボクサーとして生活をしているロッキー(シルヴェスター・スタローン)がいた。

彼はペット・ショップに勤めるエイドリアン(タリア・シャイア)に恋心を抱いていた。彼女は精肉工場に勤める兄ポーリー(バート・ヤング)と共に暮している。

4回戦ボーイのロッキーは、今日もラフファイトぶりで勝利をおさめるが、『お前のようなガムシャラなファイトぶりではゼニにならん』と、ジムをほうり出されてしまう。

酒場でポーリーと飲み交うロッキー。ポーリーはロッキーの妹への好意に感謝する。数日後、人生最大のチャンスが訪れた。建国200年祭のイベントの一つ、世界タイトルマッチ出のアポロ(カール・ウェザース)の対戦相手がケガをしたため、代役としてロッキーが指定されたのだ。

元ハードパンチャーとして鳴らしたポーリーが、かつてのジムの老トレーナーのミッキー(バージェス・メ レディス)が各々彼への協力を申し出た。一方、エイドリアンとの愛も育っている。孤独だったロッキーの人生は一変した。愛が、人生の目的が、そして自分を応援 してくれる人々がいる。ロッキーの短期間の猛訓練が始まった。

そして試合当日、ハデな衣装で入場するアポロ、片やポーリーの会社マーク入りのガウンのロッ キー。賭け率は50対1。ゴングが鳴った。攻めるアポロ。負けじと打ち返すロッキー。7、8、9ラウンド。ロッキーの善戦、手を焼くアポロ。両者の腫れ上ったまぶたが血と汗にまみれる。死闘だ。遂に試合終了。凄まじい試合に酔いしれる観客達。結果は引き分けだった。

だが、王座をかろうじて守ったアポロに比べ、恋人エイドリアンの名を誇らかに呼び続けるロッキーには、敗北感など微塵にも感じられない。『ロッキー!ロッキー!』と異様な興奮のリング上で、抱き 合うロッキーとエイドリアンだった。


第49回アカデミー賞
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作品賞 『ロッキー』 (監督:ジョン・G・アビルドセン)
監督賞 ジョン・G・アビルドセン
主演男優賞 ピーター・フィンチ 『ネットワーク』
主演女優賞 フェイ・ダナウェイ 『ネットワーク』
助演男優賞 ジェーソン・ロバーツ 『大統領の陰謀』
主演女優賞 ビアトリス・ストレート 『ネットワーク』


第34回ゴールデングローブ賞
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作品賞(ドラマ) 『ロッキー』
作品賞(ミュージカル・コメディ) 『スター誕生』
監督賞 シドニー・ルメット
主演男優賞(ドラマ) ピーター・フィンチ
主演女優賞(ドラマ) フェイ・ダナウェイ
主演男優賞(ミュージカル・コメディ) クリス・クリストファーソン
主演女優賞(ミュージカル・コメディ) バーブラ・ストライサンド

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