ショーシャンクの空に レビュー

ショーシャンクの空に

公開:1994年
監督:フランク・ダラボン
原題:THE SHAWSHANK REDEMPTION
脚本:フランク・ダラボン
出演:ティム・ロビンス、モーガン・フリーマン
上映時間:142分

原作はスティーヴン・キングの小説『刑務所のリタ・ヘイワース』
フランク・ダラボンの長編映画初監督にして代表作です。



エンターテインメント作品がメインコンテンツのハリウッドから、かつてこれほどまでに芸術的な映画が製作されたことはないかもしれません。音楽、映像、脚本、そして演技と、どれもが素晴らしく、それが見事に調和を感じさせる作品です。
この作品で長編映画の監督デビューとなったフランク・ダラボンは、映画製作において素晴らしい才能を発揮し、ハリウッドの歴史に燦然と輝く最高の芸術作品を残すこととなりました。

映画は若き銀行家のアンディ(ティム・ロビンス)が、妻と愛人の殺人容疑で終身刑を言い渡されるところから始まります。アンディは仮釈放の望みすらないショーシャンク刑務所に収監されてしまいますが、決して希望を捨てることなく、心は自由なままでした。
アンディは刑務所で、外の世界から物品を取り寄せている「調達屋」のレッドと出会います。
希望を捨てず、自由を信じるアンディを、レッドは次第に信頼するようになりました・・・。

この映画の最も素晴らしい部分は、『希望』そして『自由』という、抽象的かつ根源的な人間の欲求にフォーカスをあて、それを情熱的に、心に響く形で表現しきったところにあります。音楽はトーマス・ニューマン。父親はアカデミー賞を9度も受賞した素晴らしい映画音楽家であり、彼自身もまた才能ある映画音楽家です。

映画という形で、我々に力強いメッセージを残してくれる、『ショーシャンクの空に』。20世紀における最高傑作です。


コメント

人気の投稿